私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~
「つまり、たとえ10対0でもな、俺の車は古いから、車体価格の230万の一割。つまり相手は23万しか払わなくていいってことだ」


あの車は改造費がかなりかかっているそうだが、そんなものは考慮に入らないそうだ。

春樹はあの車をその改造費も合わせて250万円で購入した。中のキッチンもかなり壊れていて、直すにはまた100万円ほどの修理費が必要なのだそうだ。

しかし、保障してくれるのはたったの23万円だという。


こんな不条理がまかり通っていいものだろうか。


しかも、相手の車の修理代も二割負担しなくてはいけないのだ。その修理費の請求は驚くべきものだった。


「200万?」


保険会社と話をしていた春樹の声が、さすがに大きくなった。

その金額の裏を取ると、二割の負担としても、40万円を支払わなければならないことになる。


しかも


「入院費ってどういうことだ、あいつ、ピンピンしてたし怪我も無いって言ってたぞ。おい、ふざけんなよ!」

むち打ちと言って入院し、その治療費と休業補償まで要求してきたのだ。

一体幾ら払えと言うのだろうか。


「修理代が42万3千円、当面の入院費と休業補償の二割が一日4千円……って、馬鹿にしやがって」


さすがに春樹もブチ切れた様子だったが、払わなければ法律的制裁も辞さないという構えであれば、ここは引き下がるしかなかった。

< 185 / 203 >

この作品をシェア

pagetop