私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~
「こんなことならこっちも怪我したフリしときゃ良かったな」


もはや苦笑するしかないといった風だ。


私は悔しかった。何の落ち度もない春樹が、どうしてこんな目に遭うのか、その原因はどこにあるのか。


(もしかしたら……)


それは私にあるのかも知れない。


こんな運の無い女と付き合ったせいで、春樹まで不幸に巻き込まれているのではないだろうか。

そう考えると、母だってそうかも知れない。

こんな運の無い娘を産んだせいで、あんな死にかたをしたのではないだろうか。


「ねえ……春樹」


私はどうして良いのか分からず、頭の整理がつかないまま自分なりの不幸論を春樹に訴えていた。

しかし、春樹は笑いながら私の頭をくしゃくしゃにして言った。


「いらん心配すんな」

「だって、こんな不幸って私が招いたとしか思えないもん」

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