私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~
「いやあん、吉岡さん」
カタカタと機械音が充満する部屋に、またもや渡辺の黄色い声が響き渡った。
「じゃあ今度連れて行ってよぉ」
男性の正社員をつかまえては、色目をふりまいている。
最初はライン作業でないことに喜んだものだが、弊害もあることに気づいた。
仕事をやる人間とやらない人間に、はっきりと分かれるのだ。
この渡辺は、さっきから男性社員が通るたびに声をかけて、作業を中断していた。
正社員か、派遣でも若い男前を選んでいるところを見ると、かなりの男好きなのだろう。
また別の社員を捕まえて、今度は飲みに行く話を始めた。
「えー、あたしお酒弱いのぉ。酔っ払っちゃったらどうしよう」
聞いているだけで胸が悪くなってきた。
(何なのよ、この女)
いい年して、そのブリブリの喋りはないだろう。
つまらないことに気をとられたくはないが、こうまで一日中黄色い声を聞かされては、頭のなかでキイーっというイライラが何度もわく。
そんな時、設備にチップを放り込んでいると、他の作業者から大きな声があがった。
「海野さん、それ違う!」
「えっ!」
駆け寄るなり、設備のスイッチを止めた。
カタカタと機械音が充満する部屋に、またもや渡辺の黄色い声が響き渡った。
「じゃあ今度連れて行ってよぉ」
男性の正社員をつかまえては、色目をふりまいている。
最初はライン作業でないことに喜んだものだが、弊害もあることに気づいた。
仕事をやる人間とやらない人間に、はっきりと分かれるのだ。
この渡辺は、さっきから男性社員が通るたびに声をかけて、作業を中断していた。
正社員か、派遣でも若い男前を選んでいるところを見ると、かなりの男好きなのだろう。
また別の社員を捕まえて、今度は飲みに行く話を始めた。
「えー、あたしお酒弱いのぉ。酔っ払っちゃったらどうしよう」
聞いているだけで胸が悪くなってきた。
(何なのよ、この女)
いい年して、そのブリブリの喋りはないだろう。
つまらないことに気をとられたくはないが、こうまで一日中黄色い声を聞かされては、頭のなかでキイーっというイライラが何度もわく。
そんな時、設備にチップを放り込んでいると、他の作業者から大きな声があがった。
「海野さん、それ違う!」
「えっ!」
駆け寄るなり、設備のスイッチを止めた。