私はダメ人間じゃない~ネットカフェ難民の叫び~
そう言ってくれる心遣いが嬉しかった。

が、そこで渡辺の横やりが入る。

「これって、係長に報告しないとマズイよねぇ」

「そんな大げさにするほどのモンじゃない」

「ええー、だって混入だよ」

どうやら渡辺は、どうあってもことを大きくしたいらしい。

「いいから、仕事しろって」

「安田さん、優しーい。あたしにもそのくらい優しくしてよぉ」

別にどうでも良いが、なんで部外者のこの女が自分の仕事も放り出して、いつの間にか割って入ってきてるんだろう。



そのトラブルの処理が終わると、渡辺は私のそばにやってきた。

そして聞いてもいないのに、誰々に誘われてるだの、誰と食事に行っただのと喋りだす。


(本当に……何なのよ、この女)


この工程は、自分のテリトリーであることを主張したいのだろうか。

「……でね、安田さんも私に気があるみたいな感じなの」

自分はこれだけモテるから、あんたにエサは残ってないのよ、とでも言いたいのだろうか。


(そんな自慢されても……)


私にはそんなことに振り回される余裕さえない。

別に男が嫌いというわけでもないし、恋愛に臆病だというわけでもない。
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