恋がはじまるよ
 洸貴が切ったタマネギは、ちゃんと大きさがきれいに揃っている。

「すごーい。こーちゃん、上手だね」

 結衣が感心したように呟くと。

「お前、料理したことないんだろ」

 洸貴は、眉間にしわを寄せたまま、次はニンジンの皮を薄くむき始めた。

「どうして、解ったの?」

「そのヘタクソなジャガイモの切り方見たら、解るに決まってるだろ」

 結衣が肩をすくめると、洸貴はため息をついた。

「ちゃんと作らないと、材料が勿体ないから、今日は俺が作ってやる」
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