AKANE
尚も馬の足を止めようとはせず、騎士がちらりとスキュラの上のフェルデンを見やった。
「なに、サンタシの国王だと・・・? なぜ国王が王都の外のこんな街はずれにいる?」
「王都をゴーディアに攻め入られたからだ。おれはその中の一人を追い、我国を守る為に今ここにいる。だが、そこへお前達がこうして突然現れた。国王であるおれの許可なくおれの国で武力を行使することは許しがたい。一体お前達の目的は何だ!」
騎士がどうどう、と馬を静止させると、「皆の者、止まれ」とやっと静止をかけた。軍の前進が一旦中断された後、騎士は馬を素早く降りると、甲をはずして頭を垂れた。
フェルデンはその様子を見て、スキュラをゆっくりと着地させた後、地面に降り立ち彼の前に立った。
「サンタシ国の王とは知らず、無礼な振る舞いを失礼した。我はクロード・シャルパンティエ。この軍の指揮を任されている」
甲の下から現れたのは、利発そうだがどこか抜け目の無い三十過ぎの男の顔であった。
馬から降りると、彼がそれ程長身ではないことが伺えたが、胸甲の上からでも、彼の身体が十分に鍛えぬかれていることは明らかに分かる。
彼らが身につけている胸甲は、奇抜な形をしており、フェルデンが嘗て見たこともないものだった。
「ザルティスの神兵と言ったか? お前達の目的は何だ。サンタシ国を脅かすものだと言うなら、おれは容赦はしない」
これ程の大軍を相手にたった一人と言うのに、フェルデンはまるで怯む様子も無く、一国の王たるに相応しく堂々たる態度である。
「なに、サンタシの国王だと・・・? なぜ国王が王都の外のこんな街はずれにいる?」
「王都をゴーディアに攻め入られたからだ。おれはその中の一人を追い、我国を守る為に今ここにいる。だが、そこへお前達がこうして突然現れた。国王であるおれの許可なくおれの国で武力を行使することは許しがたい。一体お前達の目的は何だ!」
騎士がどうどう、と馬を静止させると、「皆の者、止まれ」とやっと静止をかけた。軍の前進が一旦中断された後、騎士は馬を素早く降りると、甲をはずして頭を垂れた。
フェルデンはその様子を見て、スキュラをゆっくりと着地させた後、地面に降り立ち彼の前に立った。
「サンタシ国の王とは知らず、無礼な振る舞いを失礼した。我はクロード・シャルパンティエ。この軍の指揮を任されている」
甲の下から現れたのは、利発そうだがどこか抜け目の無い三十過ぎの男の顔であった。
馬から降りると、彼がそれ程長身ではないことが伺えたが、胸甲の上からでも、彼の身体が十分に鍛えぬかれていることは明らかに分かる。
彼らが身につけている胸甲は、奇抜な形をしており、フェルデンが嘗て見たこともないものだった。
「ザルティスの神兵と言ったか? お前達の目的は何だ。サンタシ国を脅かすものだと言うなら、おれは容赦はしない」
これ程の大軍を相手にたった一人と言うのに、フェルデンはまるで怯む様子も無く、一国の王たるに相応しく堂々たる態度である。