〇●ポーカーフェイス●〇
「親の会社が倒産して借金とりに追われて精神的にやられちまったんだよ。」
そんな言葉を聞いて胸の奥のほうがギュっと痛くなった
「その子がいなくなってもう信じる価値のあるヒトなんていなくなった」
私がそう呟くと宏太は目を見開いて私を見た
「そう、何でわかった」
「なんとなく気持ちわかるから…私も…」
と言いかけた時私は我に返った
危ない、余計なことまで話すところだった
「じゃあなんで誰か紹介してってしつこく言ったわけ?」
私は感情を落ち着かせて無表情で宏太を見た
「俺のことわかってくれる人と会いたかったんだよ」
そう宏太は寂しそうに微笑んだ
「ここまで共感してくれたは結愛ちゃんが初めてだよ。ていうよりここまで自分のこと話したの初めてだわ!何でこんな重い話しちまったんだ。ごめんね」
今度は明るく笑ってかみのけをかき分けた
「別にいいわ。ありきたりなきれいごとを並べられるよりずっとね」