〇●ポーカーフェイス●〇
男は俺に背を向けゆっくり歩いた
「君はあの子のことを知らな過ぎる。いや、知らない方がいいのかもしれない。
君が思っているほどあの子の傷は浅くない。」
「でも、傷は時期に治ります…」
「正論だ。しかし、浅い傷はすぐに治るが、深い傷は、、、跡に残る…」
そんな言葉に何も言い返せない自分がいる
悔しくて悔しくて
でもあいつのことを知らないのは事実で、俺が何かできるか考えると何も浮かばない
なんて情けないのだろう
「あの子の前での禁句の言葉は知ってるかな?友情、仲間、約束、永遠、家族、そして夏華」
「夏華…?」
「そう。」
と、その時部屋のドアが開き、振り返るとあいつが立っていた