〇●ポーカーフェイス●〇
「夏華ちゃん」そんな言葉に東城はピタッと止まりそのまま数秒沈黙が続いた





「結愛、誰か一人にだけでも全部を吐き出した方がすっきりするんじゃないか?」





「何のこと?夏華って誰?」




東城は振り返り目を見開いて男を見ている




「結愛、お前が今まで出会ってきた人とこの少年は違う。もし同じでも話したら何か変わるかもしれない。」





「うるさいな。面倒。あんたらに話して何が分かるるっていうのよ。何が変わるっていうのよ。」






こぶしを握り締めプルプルと震えている





「夏華ちゃんは君にたった一人の親友」





「違う」





「ずっと君の味方をしてくれた」






「いつも助けてくれた」




「うるさい」






「いつも側にいてくれた」





「約束をした」






「でも夏華は死んだ」




「何言ってんの?」





だんだんと声が震えている東城




「死んだんじゃない殺され「黙れ!!」





急に大声をだし近くにあった鞄を投げた





息を荒くして男を睨みつけている





「君は一人で生きていくほど強くない」






そんな言葉に東城はまた目つきが変わった
震える口元






「私は強い!!」





そう言い放ち睨む










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