ウソつき〜後悔した理由〜
『ただいま〜』
家につくなりソファーにダイブする翔太。
「翔太。制服脱ぎなさいよ。シワつくじゃない。」
私がそう言うと、なぜかクスクス笑う翔太。
「……何?」
『あ、いや…。
何か…。もし、母さんとかが生きてたら…
こんな感じなのかな?って思って。』
そんなことを言った翔太にびっくりした。
翔太がそんなことを言ったのは初めてだから。
『姉貴もとうとう
おばさん化しちまったか。』
…………は?
「殺す」
『………すみませんでした!』
夜は久仁江さんは来ない。
久仁江さんは 朝ご飯を作って、掃除や洗濯をしたら帰る。
だから
夜だけは 家族だけの時間が過ごせるのだ。
「翔太。ご飯、何がいい?」
『ん〜と…。
ハンバーグ?』
ガキじゃないんだから。
まぁ、いいか。
私はハンバーグを作りはじめた。
『………なぁ、姉貴。
もし あの人が生きてるって言ったら…。
どうする?』
翔太は、私にわざと聞こえないように言ったのだろう。
翔太の望み通り私には聞こえなかった。