ウソつき〜後悔した理由〜
さらりと言った翔太の言葉に私は動揺を隠しきれなかった。
「あんたが!?
何よ?」
『………俺は。
男になりたい。』
…………は?
『家族をちゃんと守れるくらいの男に。』
「あんたは、産まれたときから男でしょ」
ちょっと笑いながら言うと。
『ちっ…ちげぇよ!
そういう意味じゃねぇよ!』
わかってるよ。
「あんたは。
“アイツみたいな”男になりたいんでしょ」
あんたは。
アイツにものすごい憧れていたから。
『ははっ…。
バレた?』
なんで。
なんで、そんなに嬉しそうなんだよ。
『姉貴!
メシめっちゃうまかった!
ごちそうさま。』
「ごちそうさま」
料理を作るのが私。
片付けるのは翔太。
私は 翔太の真似をしてソファーにダイブした。
そして テレビのリモコンを手に取る。
チャンネルを翔太の好きな番組から私の好きな番組に変えてやった。
『あ〜っ!
姉貴ぃぃ!』
無視ぃぃ!
私は いつの間にか
眠りの世界に落ちていた。