ウソつき〜後悔した理由〜
『姉貴にあの人の話はあんまりするなって言っただろうが。』
ギュッと抱きしめてくれる、翔太。
あれ…こんなに背高かった?
『……ごめん。』
『俺じゃなくて姉貴に謝れって。』
『ごめんね!美音ちゃん!』
翔太を押し退ける私。
「…大丈夫。」
とりあえず座ろ、と言う陽に従う。
『おい!
姉貴、何で押し退けんだよ?
ショック〜…翔太君ショック〜…。』
……きもっ
『ひで〜…ひで〜よ姉貴〜。
てか陽! お前もなに?
何で姉貴を気軽にちゃん付けしてるわけ?』
『は?うるせ〜よ、バカ』
何でだろう。
翔太が来たら急に明るくなった気がする。
『……でも。美音ちゃん。』
陽がこちらを向く。
『美音ちゃんが
兄ちゃんのこともあの人のことも忘れてなくてよかったよ。』
……え?
忘れられるわけないのに。
アイツと高橋のことなんて。
『………それにしても。
予想以上に、美音ちゃんはカワイイかった。』
…………は?
『はっ!?
何言ってんだ?陽!』
何言ってんだYO??
翔太、そう言わなかった?
『ちげぇよ!バカ姉貴!』
は?
家で殺す。
『……だから。俺。
あの人…
裕太さんの言い付け、ちゃんと守れそうだわ。』
激しい兄弟ゲンカを繰り広げる私達にはこの言葉が聞こえていなかった。
『………裕太さん。
俺、ちゃんと美音ちゃんのこと守ります。』
この言葉も。