教えて!恋愛の女神様
(逃げなきゃ……早く逃げなきゃ!じゃないと強制的に復縁させられる!)
私は彼を見たままゆっくり後ずさりすると、その場を立ち去ろうとした。
「知佳ちゃん、どっか行くの?」
ふいにやす子が言った。いつも通りに。しかし私はドキッとした。周りはザワついているのでやす子のつぶやきに近い言葉など彼まで届かない気もするが、驚異的な執着心でここまで来た事を考えると、つぶやいた言葉さえ拾ってしまいそうだった。
思ったとたん、前を向いていた彼がゆっくりと振り返った。私と目が合えば、紫色の口元をゆがめニヤーッと不気味に笑った。
-そう、やはり彼は鉄平だった。おそらく授業をサボってまでやって来たに違ない。-
「あ、あの時の男の子だ!」
ふいに、灯は叫んだ。灯は私と一緒にC大際へ行って鉄平と会った事があるので、彼が危険人物だとすぐわかった。
「知佳ちゃん、早く逃げた方がいいんじゃない?」
「う、うん」
私達が話している間、鉄平は椅子から立ち上がりジワジワと歩み寄って来た。不気味な笑みをたたえた彼に、誰もキャーキャー言わない。じっと様子を見ている。
「図書館へ逃げて。私達でアイツを食い止めるから」
「ありがとう!」
私は急いで後ろを向くと、人だかりを抜けて廊下を走った。
「知佳、待ってくれ!」
鉄平の叫ぶ声が聞こえたが止まらない。全力で走って逃げた。
(灯の言った通り、図書館へ逃げよう!裕矢さんに助けてもらおう!)
階段の上で一度止まり振り返ると、鉄平は灯ややす子、ミサオに前から後ろからガッチリ抱きしめられ、動けないようにされていた。
「チカーっ!待ってくれっ!俺とやり直してくれ!」
「早く行って、知佳ちゃん!」
「いつまでもつかわからない!」
「う、うん!」
(ありがとう、みんな!)
心の中で言うと、急いで階段を降りた。
そろそろ講義が始まるからか、階段を上ってくる人はまばらだった。ぶつかる可能性が減りホッとしたのもつかの間、順調に三階から二階へ降りたころ、上の方から凄い勢いで駆け下りて来る足音が聞こえた。
(もしかして、鉄平?ウソ、こんなにすぐ灯ちゃん達を振り切ったの?)
私は彼を見たままゆっくり後ずさりすると、その場を立ち去ろうとした。
「知佳ちゃん、どっか行くの?」
ふいにやす子が言った。いつも通りに。しかし私はドキッとした。周りはザワついているのでやす子のつぶやきに近い言葉など彼まで届かない気もするが、驚異的な執着心でここまで来た事を考えると、つぶやいた言葉さえ拾ってしまいそうだった。
思ったとたん、前を向いていた彼がゆっくりと振り返った。私と目が合えば、紫色の口元をゆがめニヤーッと不気味に笑った。
-そう、やはり彼は鉄平だった。おそらく授業をサボってまでやって来たに違ない。-
「あ、あの時の男の子だ!」
ふいに、灯は叫んだ。灯は私と一緒にC大際へ行って鉄平と会った事があるので、彼が危険人物だとすぐわかった。
「知佳ちゃん、早く逃げた方がいいんじゃない?」
「う、うん」
私達が話している間、鉄平は椅子から立ち上がりジワジワと歩み寄って来た。不気味な笑みをたたえた彼に、誰もキャーキャー言わない。じっと様子を見ている。
「図書館へ逃げて。私達でアイツを食い止めるから」
「ありがとう!」
私は急いで後ろを向くと、人だかりを抜けて廊下を走った。
「知佳、待ってくれ!」
鉄平の叫ぶ声が聞こえたが止まらない。全力で走って逃げた。
(灯の言った通り、図書館へ逃げよう!裕矢さんに助けてもらおう!)
階段の上で一度止まり振り返ると、鉄平は灯ややす子、ミサオに前から後ろからガッチリ抱きしめられ、動けないようにされていた。
「チカーっ!待ってくれっ!俺とやり直してくれ!」
「早く行って、知佳ちゃん!」
「いつまでもつかわからない!」
「う、うん!」
(ありがとう、みんな!)
心の中で言うと、急いで階段を降りた。
そろそろ講義が始まるからか、階段を上ってくる人はまばらだった。ぶつかる可能性が減りホッとしたのもつかの間、順調に三階から二階へ降りたころ、上の方から凄い勢いで駆け下りて来る足音が聞こえた。
(もしかして、鉄平?ウソ、こんなにすぐ灯ちゃん達を振り切ったの?)