ひとつの恋に出逢った。
「志緒くん?…あもしかして静佳のこと?よりは戻せないよ!静佳また好きな人変わったんだから。志緒くんはもてあそばれてたんだよ?もうやめなって伝えて」
静佳さんの性格を知っていた姉は、志緒をかまってくんなかったんじゃなかった。
志緒を思っていたんだな…
「違うから。もうへーきだっつってたし。あのさ、志緒がねーちゃんかわいーって」
「ごめん、聞こえない」
「うそつけ」
「志緒くんに言っといて。そーゆーことは彼女か好きな子口説くときに使いなさい」
姉は菜箸で煮たしょうがをつまみ上げて食べた。
志緒のこと嫌いなのかなと思った。
♪〜♪〜
「ねーちゃん電話」
「えっ?はいはい」
ディスプレイを見ると「戸川くん」と写っていた。