ひとつの恋に出逢った。


〜春賀〜

バカじゃないの?
あんなに散々にあそばれといて少しも学ばない奴。

メールに皮肉をぎっしり詰め込んで送る。
返ってこない。

言いすぎた?

「うー…」

ヴーヴー…

「あっ!!」

志緒くんという文字がディスプレイに映る。


『だってまだ好きなの、やり直そうっていわれたんだよ?』

メールをみて志緒くんはバカだって再確認する。

『てゆーか、春賀ちゃんなんなの?ヤキモチか?(^^)』

はっ?はぁー!?

『ヤキモチじゃないわバカ野郎(-_-)こっちは志緒くんが静佳に利用されてるの見たくないだけだよ!』


『春賀ちゃんってきびしーの?やさしーの?訳わかんねWWつーかねー人の恋より自分はどーなんだよー』


こいつは後輩のクセに生意気だぁー!

『なんっもないです!以上!』
『告られたりとか』

びくーっ!でも、なんか言いづらい…嘘ついちゃえ!

『ないっ!』

『告ったりとか』

『バカかーないよーんだ!つかうざいっ!なんなのっ?』


『(^o^)WW外みてみー』

外?

明日は雨っていうのに
KY丸出しででている月。

下からなんか聞こえた。

「はーるかーちゃーんっ!!」
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