おじいさんの懐中時計
――しばらく、車に乗った。
30分も乗っただろうか。

古い建物の前に止まった。

周りは、人家らしいものはない。

「着いたよ。おりなさい。」

おじいさんは、相変わらずニコニコしているが、僕は何だか、気味が悪かった。

シスターの姿をしたおばさんと、子供達が大勢出て来た。


おじいさんと、シスターのおばさんが、何やら話すと、「わかりました。」と、僕のそばに来た。


シスターのおばさんは、ニッコリ笑って、「よく来ましたね。ボランティアに来ていただけるとは、本当に嬉しいわ!。さぁ、こちらに来て下さい。」


エ!?。ボランティアだって?。
おじいさん、おじいさんってば!!。



おじいさんに訳を聞こうと振り向くと、おじいさんも、そして車も、見えなくなっていた。



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