†導かれる聖女†
外に出れば闇に染まる町が在った。人影は無く、生活の音すらない。
いくら真夜中だとはいえ…
「…不自然だな」
私の気持ちを代弁して、ルークが呟いた。
「さっきの悲鳴は何処から……っ!!!?」
―ドクンッ
魔の気配…
何処から……?
「そこの…路地裏…
魔の気配がする……」
「…血の匂いもするな」
どこか確信めいたモノを持って、私達は駆け出した。
―タッタッタッタ…
駆ける足がだんだんと早まる。嫌な予感…それしかしない。
そしてそれは的中した…
「……………っ!!!?」
慌てて口元を抑える。
でなければ吐いていたに違いない。
……酷いなんてものじゃない…
残酷すぎる…