†導かれる聖女†
「………魂か…」
ルークは青い光を見て無表情に呟く。
「…大丈夫…」
私は魂に手を差し出す。
青い光は怯えるように少し遠ざかった。
「…恐怖、痛み、悲しみ…
どれだけあなたは
苦しんだ事でしょう…」
手を差し出したまま
青い光を真っ直ぐに見つめる。
『…私ヲ哀レムノ…?』
青い光の声に私は首を横に振る。
「あなたの命を救う事は出来なかった…
だからせめて…
あなたに安らかな安息を…」
『死ニタクナイ…生キテイタカッタ…』
青い光は今にも泣き出しそうな声でそう訴える。
いや…もう泣いているのかもしれない。
「来世で…あなたが幸せになれるように…
名を与えます……」
そして名は……
その者の人生を決める呪。
「聖女マリアの名において…
汝に名を与える…
ウェルフェス…意味は幸福…」
青い光は弾けるように地方へと飛んで行く。
「汝の未来が…
幸福でありますように…」
光は私に一瞬近付き夜空へと消えていった。
『…アリガトウ…』
そう言葉を残して…