†導かれる聖女†
「………お前は本当に
聖女みたいだな…」
しばらくしてルークがそう
口を開いた。
「一応…聖女だから…」
私…聖女は暴走し、迷える魂を導く者。
「そのまま…
消えてしまいそうに
儚かなく遠い…」
ルークは無表情でそう呟く。
私は…何?
人であり聖女であり神に使える者であり…
こうして誰かを導く度に思う…
私はいつか本当に…
人で無くなってしまうんじゃないか…そう思う。
「私は…………」
何か言わなきゃと口を開いた瞬間ー…
『グギャギャギャーッ!!』
不気味な鳴き声と共に凄まじい爆発音が鳴り響く。
「セシル」
―グイッ
ルークは静かに私の名前を呼び体を引き寄せた。
「…アンデットか……」
アンデット…いわゆる悪魔の気配がする。
それも…大きな力の波動…邪悪な気配…