†導かれる聖女†
―ピキンッ
「…これはっ……」
夥しい生物の魂の気配がする。これは…一体…
「…セシル?
どうかしたのか…?」
ルークは心配そうに私を見るが私には返事をする余裕が無い。
これは…命を失い、肉体を失った魂達の気配…
「多過ぎる…
迷える魂が何体もっ…」
切羽詰まる私の顔を見て、ルークは口を開く。
「一体何が起こっている…?
魂はこの世に余程の未練が無い限り留まる事は無いだろう?」
そうだ…でも現に存在している。これはもう以上な程に…
「これだけの騒ぎだというのに…何故人が出て来ない」
ルークは家を見渡した。やはり静まり返っている。
「……来る……
ルーク…今は逃げないと!!」
私は町角から視線を外さずにルークの手を引く。