あのゴールまで〜はじまり〜
「おーっ!!立石やったじゃん!!」
軽く津久野が話し掛けてくる。
私は適当にお礼を言い、ちらりとるりを見た。
るりは唇を噛み、なんとも悔しがっている顔をした。
私はその姿を見て、眉間にシワが寄る。
桃も、そんな顔をしていた。
桃は一種目だけしか希望していない。
「次ーっ男子幅ーっ!!」
麻木先生が叫ぶ。
私・・・幅辞退しようかな・・・。
確かるりも幅を希望していたはず。
私はジャージを着込んだ。
軽くストレッチをしていたらまた、麻木先生の叫び声が聞こえた。
女子一年幅だ。