いつか君を忘れるまで
『正社員にならないか?』と言われ始めたのは、今年に入ってからだ。

学校にも行かず、定職にも就かない俺を、どうにかしたいと思ってくれたのだろう。

本は好きだし、本屋の仕事も好きだ。

本当は、とても嬉しくてありがたいのだが、『正社員』と言う責任の重圧に縛られたくないの言うのも本音だ。

それに・・・
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