天使のキス。
するとすかさず、カギを持ったあたしの手を押さえるようにして握る健ちゃん。


その手が異常に熱い。


いったいどうしたんだろう?


そう思いつつも、


「家の中は――…。
ほら、例の悠がいるかもしれないじゃん?
合鍵だって、当然持ってるんだろう?」


そう聞かれると、単純なあたしは、


「あ。
そっか」


なんて、すぐにうなずいて、健ちゃんから渡されたオレンジ色の包み紙をほどくことにした。

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