天使のキス。
「馴れ馴れしいな、おまえ」


目の前で天使の涙をこぼしていたはずの男の子は、


「それが特技か?」


そう言ってあたしの頭を上からぐりぐり押さえつけた。


「はぁぁ!?
ちょっと!!
…っていうか、さっきの涙は?
さっきの…
可愛い男の子は?
…っていうか、あんた…
あたしを騙したの!?」


うが―っ!!と、押さえつけられた手を振り払い立ち上がったあたし。


それに対して、天使面した悪魔は――…


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