天使のキス。
信じられない。


五十嵐くん、他に言うことはないの?


あんたの子でしょ!?


それから、沙耶への気遣いは?


いつまでたっても次の言葉を発しようとしない五十嵐くんの態度に、あたしはMAXイラついた。


そして――…


沙耶の言葉も忘れて、椅子を蹴飛ばす勢いで立ち上がりそうになった。


だって、今すぐ。


五十嵐くんの胸ぐらを掴んで、殴ってやりたいから。


でも、そんないきり立ったあたしを冷静にさせたのは、沙耶の言葉だった。
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