天使のキス。
「確かに。
沙耶ちゃんの彼の五十嵐くん。
彼みたいな男の子がいるのも事実じゃろう」


「…やっぱり」


「でも、愛里ちゃんが好きになった男の子は、そんな男の子なのかな?」


「…」


「お父さんの言いなりになって、好きな女の子を泣かせるような男の子なのかな?」


「…。
…。
悠は違う…
そう思いたいけど…」


「思いたいけど?」


「思いたいけど…
わかんない。
だって、政略結婚なんだよ?」


「それがどうした?」


「それがどうしたってじいじ…」


あたしはじいじの言葉に唖然として、じいじを見つめた。
< 551 / 921 >

この作品をシェア

pagetop