7 STARS
毎年年越しは奏人の家族と一緒に過ごす。
そして今年は…奏人もいる。
去年も一昨年も奏人はいなかったから。
だからこうして、新年の幕開けを奏人と過ごせるのは、とても久しぶり。
家を出てすぐに、自然と繋がれた手。
伝わる奏人の温さが心地よくて、私も手を握り返した。
「…寒い?ごめん、いきなりだったから…。」
「あ、違う違う。平気だよ。奏人の手、温かいもん。」
「あー…俺、子ども体温だからね。」
「子ども体温?」
「子どもって体温高いじゃん。」
「あー!だから子ども体温!…確かに、子ども体温かも。」
「…今笑っただろ。」
「笑ってないって!」
「絶対笑った!どうせ子どもっぽいとか思ったんだろ?」
「思ってないって。温かくて気持ちいいよ。私、手とかすぐ冷たくなっちゃうから。」
「…確かに。菜々子の手っていつも冷たい。
だから触れて、温めたくなるんだ。」
奏人の言葉にはっとして、顔を見上げると…
優しく微笑む奏人。そしてその後ろには輝くオリオン座。
「あ、見てー奏人!オリオン座、すっごいはっきり見えるー!」
「本当だ…今日は空気がかなり澄んでいるね。
他の星座も綺麗に見えるよ。」
「北斗七星、冬の大三角…とても綺麗だね。」
「…うん。」
こうして奏人のそばに、普通にいられるようになって…約3ヶ月。
変わった距離と変わらない距離がある。
そして今年は…奏人もいる。
去年も一昨年も奏人はいなかったから。
だからこうして、新年の幕開けを奏人と過ごせるのは、とても久しぶり。
家を出てすぐに、自然と繋がれた手。
伝わる奏人の温さが心地よくて、私も手を握り返した。
「…寒い?ごめん、いきなりだったから…。」
「あ、違う違う。平気だよ。奏人の手、温かいもん。」
「あー…俺、子ども体温だからね。」
「子ども体温?」
「子どもって体温高いじゃん。」
「あー!だから子ども体温!…確かに、子ども体温かも。」
「…今笑っただろ。」
「笑ってないって!」
「絶対笑った!どうせ子どもっぽいとか思ったんだろ?」
「思ってないって。温かくて気持ちいいよ。私、手とかすぐ冷たくなっちゃうから。」
「…確かに。菜々子の手っていつも冷たい。
だから触れて、温めたくなるんだ。」
奏人の言葉にはっとして、顔を見上げると…
優しく微笑む奏人。そしてその後ろには輝くオリオン座。
「あ、見てー奏人!オリオン座、すっごいはっきり見えるー!」
「本当だ…今日は空気がかなり澄んでいるね。
他の星座も綺麗に見えるよ。」
「北斗七星、冬の大三角…とても綺麗だね。」
「…うん。」
こうして奏人のそばに、普通にいられるようになって…約3ヶ月。
変わった距離と変わらない距離がある。