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「…しゃーねぇ、起きるか…。」

「そっ…そうですよっ…!」


そう言って篤さんの身体を押し戻す。
でも、私の手がいとも簡単に篤さんに掴まれる。


「じゃあ、最後に。」


胸元に落ちたキス。
少しだけ強く吸われ、痕が残る。


「っ…何をっ…。」

「ま、痕は残りまくってるんだけどな。…新年だし、追加。」

「…っ…もっ…もうっ!本当に起きてください!着替えましょ!私も着替えて…。」

「手伝うか?着替え…。」

「な…何言ってるんですか!手伝いなんていりませんっ!」

「…全部脱がせて全部着させてやるのに?まぁ、じっくり1時間くらいかけてだけど?」

「いっ…いらないって言ってるでしょう!お雑煮食べたら初詣です!」


私は思いっきり篤さんを突き飛ばした。
ベッドにバタンと倒れる篤さん。


「…ってぇ…お前…。」

「すみませんっ!でっ、でも!篤さんが悪いんですよ?いつまでもごろごろと…。」

「ま、覚悟しとけ。やられたらやり返す主義、だからな。」


それだけ言うと、篤さんががばっと脱ぎだした。
私は慌てて目を逸らし、部屋を出た。

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