7 STARS
* * *
「出掛けるぞ。」
「はいっ!」
玄関のドアを閉め、外へと出た。
ひんやりとした空気で余計に目が覚める。
「お前、何を願うわけ?」
「え?」
「初詣にそんなに行きたがるのは願いがあるからだろ?」
「それもありますけど…あの雰囲気が好きなんです。あ、あとおみくじです!」
「…で、願いは?」
「え?」
「何を願うんだ?」
「そっ…それは秘密です!」
「なんで?」
「お願い言っちゃったら意味ないじゃないですか!」
「…お前の願いくらい俺が叶えてやるっつってんだよ。言えよ。」
「内緒ですってば!」
「…お前、俺にそんな態度とっていいと思ってんのか?」
「へ?」
「…公衆の面前で恥ずかしいこと、してやろうか?」
「なっ…何言ってるんですか!?篤さんも私も教師でっ…。」
「教師でもやることはやるっつってんだろ?」
「もーっ!早く行きましょうってば!」
私は篤さんの手を引いた。
…お願い事はたった一つ。
あなたのそばで、いつでも笑っていられますように。
「あ、そうだ!今日の夜、ドライブ行きませんか?」
「なんで?」
「オリオン座、そろそろ篤さんが覚えてくれたかなーって思ったので。」
「…あーなるほどな。…いいよ、連れてってやる。」
「ありがとうございますっ!」
「その代わり、ちゃんと俺の言うことも聞けよな?」
「へっ?」
「…お前からキス、でいいから。」
そう言って口角を上げて笑った篤さんに、私はただ口をパクパクさせるだけ…でした。
「出掛けるぞ。」
「はいっ!」
玄関のドアを閉め、外へと出た。
ひんやりとした空気で余計に目が覚める。
「お前、何を願うわけ?」
「え?」
「初詣にそんなに行きたがるのは願いがあるからだろ?」
「それもありますけど…あの雰囲気が好きなんです。あ、あとおみくじです!」
「…で、願いは?」
「え?」
「何を願うんだ?」
「そっ…それは秘密です!」
「なんで?」
「お願い言っちゃったら意味ないじゃないですか!」
「…お前の願いくらい俺が叶えてやるっつってんだよ。言えよ。」
「内緒ですってば!」
「…お前、俺にそんな態度とっていいと思ってんのか?」
「へ?」
「…公衆の面前で恥ずかしいこと、してやろうか?」
「なっ…何言ってるんですか!?篤さんも私も教師でっ…。」
「教師でもやることはやるっつってんだろ?」
「もーっ!早く行きましょうってば!」
私は篤さんの手を引いた。
…お願い事はたった一つ。
あなたのそばで、いつでも笑っていられますように。
「あ、そうだ!今日の夜、ドライブ行きませんか?」
「なんで?」
「オリオン座、そろそろ篤さんが覚えてくれたかなーって思ったので。」
「…あーなるほどな。…いいよ、連れてってやる。」
「ありがとうございますっ!」
「その代わり、ちゃんと俺の言うことも聞けよな?」
「へっ?」
「…お前からキス、でいいから。」
そう言って口角を上げて笑った篤さんに、私はただ口をパクパクさせるだけ…でした。