群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜
「おーちゃん、知ってるの?」



「…知らないよ…

。」


私は首を横に振った。



何も聞かれたくなくて、その場を離れようと向きを変えた。




そんな時、


『───…ハルッ!』


グラウンドに大ちゃんの声が響く。



──…彼はゆっくり

こっちを見た。




「次は絶対勝つからな!」

大ちゃんが笑顔でそう言うと


「大介…、俺も負けないよ!」




彼は、綺麗な顔をクシャッと崩して笑ってて…


その笑った顔にも


──キュン


私の胸が鳴く。



大ちゃんが手を振って
その場を後にした。



私も
慌てて大ちゃんのあとを着いていく。



大ちゃんの後ろを歩いていると、前から


「…アイツ、ハルって言って、俺とおんなじ小学六年。
…このへんじゃ、名前知らないヤツはいないくらい有名人だよ。

野球センスピカイチ、顔もピカイチで…」


くるっと振り向き



「ボクの一番のライバル」

そう言った。


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