群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜
────────
─────────
……何だかわからないうちに、地元の駅に着いてた。


あっ!忘れてた!!


…お父さんとこに行くはずだったけど…もういいや。


トボトボ歩き出す。




──…ゆっくり歩いてたけど、しばらくすると家に着いてしまった。



重い足取りで玄関のドアを開ける──。



「……ただいま」



小声で言ったのに、すぐに


「おかえり〜!
ねぇ〜。パパ、何か言ってた?ママに会いたいよっていってた?!」




スリッパの音が聞こえたと思ったら、
ママからの質問責め…。




「…ごめん。行けなかった、…というか行かなかった。」


ちらっとママを見る。


…あ〜ぁ。ショック受けてる…。


これはマズイ!!


すかさず、


「今、電話するから!!」


慌ててリビングに走り、受話機を持った。


──なんか今日、走ってばっかり…


そんなことを考えながらボタンを押す。



呼び出し音を聞かず、すぐに


『はい──』


お父さんが出た。


『…もしもし…私。ミオだけど。』


『───あれ?美桜?

今日はこっちに来てるって母さんから聞いたけど?──』

『…さっきまでいたんだけど、──ちょっと用事が出来ちゃって帰ってきたの』

『───そうか。』



忘れてた…、なんて言ったら、お父さん傷つけちゃう…。だから、適当にごまかして話した。



『来週は絶対帰ってきてよ?ママ、グレちゃっても知らないから。』


『──あはははっ。今からグレられても困るな。

…来週は必ず帰るから。ママにそう言っておいて──。』


『───そういうことは、本人に直接言って。───はい、ママ。』


ママに受話機をバトンタッチ。


『…もしもし…』


頬を赤く染めて、ママが話し始める。



…やれやれ。……これで大丈夫だな…。




電話をしてるママの背中を見ながら、


階段を上がって、自分の部屋に向かっていった。



< 120 / 270 >

この作品をシェア

pagetop