トリップ少女

とても古そうで真ん中には赤く丸い石が埋め込まれていた。



「綺麗だけど…アンティークって感じ?それにしてもすごく古いのね…そもそもなんで指輪?こんな高そうな指輪をくれるなんて、もしやこの人、私に惚れて」


「そんなわけない。」


「誰!!!!!」



いつのまにか若菜の背後には金髪の美少年が立っていた。


「誰!どこから入ってきたの!何のために!」


「質問はひとつずつしなよ。僕はアルスラン。君の部屋の窓から入ってきたよ。何のためにって?指輪の説明をするためさ。」


「指輪って…この古そうな?」


「いかにも。」



金髪のアルスランと名乗る少年は指輪と同じ赤い目で若菜を凝視した。




< 6 / 164 >

この作品をシェア

pagetop