トリップ少女

母親が部屋に来る心配がなくなったところで改めて若菜はアルスランを見た



「ちょっと、どこはいってたのよ」



「見ればわかるだろう。クローゼットの中だ」



馬鹿馬鹿しい質問をするなと若干不機嫌になったアルスラン



「普通乙女のクローゼットに勝手に入らなくない!?」



「ふん、これが本当に“乙女”のクローゼットか?コートくらいハンガーにかけたらどうだ」



「か、片付けは苦手なのよう…」


うぅ、と若菜は反論出来ずにいた



それもそのはず、若菜のクローゼットはハンガーはあってないようなものであらゆる服が絶妙なバランスで積み重なっていた


それが完全に崩壊してクローゼットから雪崩が起きていて足の踏み場もない状態だった



「だから勝手に開けないでって言ったのよ!!!ほら、片づけを手伝いなさい!!」



「僕は悪くないと思うのだが」



「うるさい!つべこべ言わない!」



「あっはは、アルスランが怒られてるーおもしろーい」


ミランはケタケタ笑うばかりだったのだが




「は?なに自分関係ありません見たいな顔してるの?ミランも手伝うのよ?連帯責任!」



…いつもの若菜からは想像できないほど目がマジだった


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