トリップ少女
「私の言ったこと、わかってくれた?」
「はい」
ミランはカレンを優しく抱きしめながら語りかけた
…私に対する反応と正反対なんですけど
ツッコミを入れたくなった若菜の気配を察知してか、手は優しくカレンを抱きしめつつ、赤目は若菜を有無を言わさず睨みつけていた
もう何もツッコミませんとも!
もし体にまとっているのが水ではなく空気なら、若菜の背中は間違いなく滝の汗が流れていただろう
「分かったならカレン、地上に出たら涙は絶対流さないこと」
「どうして?」
カレンは自分の涙の価値を分かっていないらしい
「あなたの涙は宝石に変わる。それは人間にとっては大金をはたいてでも手に入れたいものなの。宝石目当ての人間に捕まったら大変なことになるんだから!そんなことになったら私悲しい…」
ミランはしゅんとしてみせた
「!!!!分かったわ、絶対泣かないから!!ミランお姉さまを悲しませることはしない!!」
「ならいいわ!さぁ、気を取り直して地上に出発よ!もうすぐだからね!」
ミランはカレンのおでこにこつんと自分のおでこを合わせて、先導を切って地上を目指し始めた