トリップ少女

何かに吸い込まれる


時を
場所を
思いを


ひとっ跳びに超えて







「ギリギリセーフ!!!」



若菜は周りを見回した



いつも通り、トリップする前となんら変わりない若菜の自室だった




「ふぅ、またあの苦しい思いをするところだった」



「本当にギリギリだったな」



「またいる!!いつの間に!?」



若菜のベッドの上には金髪の童顔美少年が当然のごとく座っていた


…え、しかも何?


勝手に私のお菓子食べてます?


「若菜の机の引き出しやらカバンの中は宝の山だな」



「あほおー!!」


若菜がアルスランにつかみかかろうとする寸前にミランも到着した




「あー今回も若菜のバカのせいで倍疲れたわ。…あらアルスラン、ただいま」


ミランは豊かな深緑色の長髪を後ろに一気に掻き上げた



「お帰り。それにしても、ミランお前が付いていながらどうして余裕をもって帰ってこれないんだ?」



「アルスランはご立腹ね」



「笑い事じゃないぞ」



さもおかしいというように含み笑いを止めないミランと苛立ちを隠さないアルスランが対照的だった


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