月夜の太陽
「アマンダさん、話を聞かせてくれてありがとう。お母様、私たちそろそろ失礼してもいいかな?」



私の言葉にロナウドは驚いているようだ。


まさか私が自ら二人になるような事をするとは思ってもみなかったんだろう。



「そうね、せっかくロナウドが来てくれたんだから二人でゆっくりお話したいわよね。ロナウド、私のワガママに付き合ってくれてありがとう」

『いえ、とても楽しい一時でした。こちらこそありがとうございました』



私たちは席を立ち、笑顔でお母様たちのいる部屋を後にした。



『どういうおつもりですか?』

「今日もカフェテラスで構いませんか?」

『…ルナ?』



私の態度に戸惑いを見せるロナウドを横目に、私はカフェテラスへと足を進めた。






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