月夜の太陽
執務室の前に着き、ドアをノックすると中からはお父様の返事が返ってきた。


私は緊張を胸に開けなれたドアに手をかけ、リオと2人で中に入った。


何故かサハルドも部屋の中にいて驚いた。



『ルナ、リオ椅子にかけなさい』

「『はい』」



私たちはお父様とお母様の目の前の椅子に腰掛けた。


サハルドはお父様の横に立ってこちらを見ている。



『ルナ、話を聞いてから3日が過ぎたが、お前の気持ちに変わりはないか?』

「ないわ。むしろ気持ちは強くなるばかり」

『そうか…』



私の言葉にお父様はなんともいえない顔になり、目を瞑り上を向く。


どんな返事をもらえるのか、表情からは全く読み取れない。


美味しそうにお茶を飲んでいたお母様がティーカップをテーブルに置き、お父様の膝の上にそっと手をのせ口を開いた。



「たくさん2人で考えて答えを決めたでしょ?あれだけ考えたんですもの、大丈夫よ」

『あぁ…そうなんだが………』

「私も気持ちは同じよ。シエルの悪い癖ね、過保護にしてしまうところは」





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