月夜の太陽
まだ寝ぼけている頭を起こそうと必死に動かそうとしてやっと思い出した。


………ルナは俺の身代わりに刺されたんだ。



『ルナはッッ!?ルナは無事なんですか!?』

「落ち着いて、そんなに興奮しては体に障るわ。大丈夫、ルナは無事よ」

『本当……ですか』

「こんな嘘つかないわ」



そう言ってローズ様は入り口に目を向け口を開いた。



「ルナは?」

『もう少し待って。すぐ来るよ』



そう答えたリオに違和感を覚えた。


どうしてだかはよく分からないが、そう感じた。



『俺はずっと眠ってたんですか』

「約半年眠り続けていたわ。いつ目覚めるか分からないと言われていたんだけど、目を覚ましてくれて本当に良かったわ」

『半年も………』



驚きで言葉を失っているとどこからかすすり泣くような声が聞こえた。


部屋にいる誰かじゃないようだ……部屋の外に他にも誰かいるのか?






< 440 / 471 >

この作品をシェア

pagetop