月夜の太陽
『あなたとは何故だか初めて会った様な気がしません』

『家が店をしている。そこで顔を合わせてるのかもしれない』

『いえ、僕は一度見た人は忘れないんです。あなたとは間違いなく初対面ですよ』



だったら知り合いにでも似ているんだろうか。


今目の前にいる二人の男は、今まで出会ったことがないような、不思議な雰囲気をしている。



『襲われたのは今日が初めてか?』

『あぁ』

『あの様子だと、近いうちにまた来るかもしれねぇな』



奴らは俺の事を邪魔だと言っていた。


何故邪魔なんだ。


普段の生活で今までと違う事をした覚えはない。


理由が全く分からない。






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