ちぐはぐ遠距離恋愛
「そ、そりゃ、お疲れ様です…」
明らかに目を逸らしていう。
「水戸なんか……」
いや、水戸だけじゃない。
男子だ。
世の中の男子全員。
もちろん、諒太も。
将ちゃんも、……自覚なさすぎて嫌だ。
男なんか……っ、
「男なんかっ、大っ嫌い!!!」
パチンッと教室中に大きな音が響く。
その瞬間、舞も依弥も奈緒美も…
クラス中の人達が痛そうに目を閉じた。
「いっ…てぇ」
水戸はあたしの平手打ちを受けた左頬を摩る。
「真白っ」
そんな水戸に目もくれず、あたしは教室を飛び出した。
向かうあて?
そんなのない。
昼休みはまだ十分もある。
十分もあれば、落ち着かせるのに充分だ。
ただし、
「どこ行くんだ?」
一人になれればの話だけど。