ちぐはぐ遠距離恋愛



「そ、そりゃ、お疲れ様です…」



明らかに目を逸らしていう。




「水戸なんか……」




いや、水戸だけじゃない。




男子だ。




世の中の男子全員。


もちろん、諒太も。



将ちゃんも、……自覚なさすぎて嫌だ。



男なんか……っ、







「男なんかっ、大っ嫌い!!!」








パチンッと教室中に大きな音が響く。

その瞬間、舞も依弥も奈緒美も…
クラス中の人達が痛そうに目を閉じた。



「いっ…てぇ」



水戸はあたしの平手打ちを受けた左頬を摩る。



「真白っ」



そんな水戸に目もくれず、あたしは教室を飛び出した。



向かうあて?




そんなのない。




昼休みはまだ十分もある。

十分もあれば、落ち着かせるのに充分だ。




ただし、






「どこ行くんだ?」





一人になれればの話だけど。







< 68 / 420 >

この作品をシェア

pagetop