ちぐはぐ遠距離恋愛
「うぁぁあ!」
だけど止まらない鳥肌。
「真白ちゃんが壊れたぁ!」
葵先輩もパニックに。
「な?!クラの二人が可笑しいよ!!」
舞の先輩がビックリする。
頭の中では色んな声で告白が繰り返される。
「やめろー!!!」
「まっしー、落ち着いて」
舞があたしの肩を押さえる。
「舞ぃ…奈緒美のせいで…」
「えっ?」
―――――――………
「真白ちゃん、かわいいね」
「は?!」
葵先輩が笑う。
あたしはモテ期のことから説明した。
「経験がなさすぎるからそんな風になっちゃったんだよね」
「実奈[みな]先輩は入ってこないで下さい!」
舞の先輩、実奈先輩は経験豊富すぎてただでさえついていけない。
ここで入られたらあたしの頭は破裂しそうだ。
「でも、その占い当たるんでしょ?」
実奈先輩がニヤリと笑った。
「目眩が…」
「真白ちゃん!」
葵先輩があたしを心配する。
「そんなに有名なんですか?」
舞の問いに実奈先輩が自信満々で言った。
「うん、ウチもやったんだけど、超当たってた」
「確かに今あたしたちの学年で流行ってる」
葵先輩が申し訳なさそうに言った。
「そういえば、今日もコウが騒いでたね。その占いで今年ってでたから」
「コウ…?」
「あたしのクラスの高杉昂耶だよ」