年下彼氏くん
そうだよね!
「柚さん声でけーもん」
「ごっ…ごめんなさい〜…」
って…え?!
今…今…『柚さん』って!?
軽く放心状態のあたし。
「ん?どうしたんっすか?」
「や…だって…今柚さんって…」
「柚乃ってすげー変わった名前っすよね〜。可愛い。」
ニコッて笑顔で言われたこの言葉。
これに落ちた…。
たしかに柚乃って変わってる。
まだ会ったことないし…。
でもそれを可愛いだなんて。
なんかすごくキュンってなった…。
しばらくするとあっという間にふたりっきり。
あたし…多分真っ赤だ。
「田神 悠斗……」
「…へ?…」
「俺の名前。言ったっしょ?」
「あ……うん…。」
「『イケメンくん』じゃねぇんだけど?」
「?!!?」
「『悠斗』でいいっすよ?」
「ゆっ…!?」
そんな!
なんか…立場逆転してない!?