だからキスして。
'好き'って気持ちは止まらない。

辛い時にそばに居てくれた先生。

先生。
先生。
先生…

先生も…あたしの事、少しは好きかな?って思っていた。
そうじゃなきゃ、こんなに良くしてくれないんじゃないかなって。

ドキドキして、先生の返事を待つ。

黙ったままの先生を見ると…下を向き両手で顔を覆っていた。

「──ゴメン」

「…先生?」

「嬉しいけど、立花の気持ちには応えられないよ」

先生の言葉に、あたしは動揺していた。

「あたしの事…好きじゃない…か」

「違うんだ…オレ…結婚してるんだ…」

「結…婚…?」




知らなかった──

よく考えてみれば、あたしは先生の事何にも知らない。

とっさにあたしは落ち込んでない素振りをみせた。

「あっ、へぇー!そ、そうだったんだ!ゴメンねー変な事言って」

「立花」

「そうだよね、先生だっていい歳だし結婚くらいしてるよね。

うん、ゴメン。気にしないで!なんか寂しいから彼氏ほしくなっただけ!

だ、誰でも良かったのよね」

「おい、立…」

「ヤだなー!あたしスゴい恥ずかしいんだけど!今日は話し終わりにしよう!」

ダメだ…
ここに居たら泣いてしまう。
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