だからキスして。
こんな気持ちのままじゃ、忘れられない。

先生に会えば余計に。だからもう会わない…

そう決めても、あたしは先生を想って毎日泣き続けた。

先生からきたメールを見ると切なくなるから、泣きながら消去した。発着信履歴も。

あたしから先生に連絡する事はなかったけど、心配して先生は何度も連絡をくれた。

その度に…あたしは苦しかった。
心臓を鷲掴みされるような痛さ。

独りでのたうち回って、喚いたりするの。

『好き』って気持ちに比例して、それはいつまでもあたしのココロを苦しくさせた。



やがて、苦しさから逃れたくて携帯を変えた。

それでも先生の携帯番号やメアドは消せなかった。

新しい携帯になっても、こっそり残っていた『先生』

でも…忘れよう。

もうこの番号には電話しないから。



きっといつか思い出になる…





その後、あたしは独学で心理学の勉強をし始めた。

何か、人の役に立ちたいなって。

あたしが許してもらえたように、誰かを許してあげたいの。

優しく許してあげたい。あたしが先生や周りの人達に許してもらえたように、優しい気持ちを返してあげたい…

ずっとそう思っていた。
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