新撰組〜タイムスリップの恋〜
「斬るって言ったのあんたじゃん。」

土方は思っていた。
斬るといえば命ごいをすると思っていた。
だが、海は違った。

「だが‥‥」

「私が生きていたって無駄。」

「どうしてそう思うんだ?」

「私は人殺しだからだよ。私は罪のないひとを殺した。だから斬れば言いじゃない」

皆は唖然とした、海の口からでた言葉がどうしても本当だとは思えない。

「海くん。君は此処に住みなさい。」

「「「は??」」」

「此処に住めば君の家は此処だ。"斬ればいい"なんて思えなくなる。そうしてみせるから。」

「そうだよ☆住んじゃえ♪」

「おまえには隊士になってもらおうと思っていた。
ちょうどいい。」

「‥‥‥‥」

海はもう諦めていた。
勝手に話を進めているし、今更何を言ったってどうにもならない。

「はぁ‥‥分かりました。」
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