魔法の戦士《bellator》
「まぁ、しばらくは慣れないからたまに姫って呼ぶかも知れないけど…わかったよ、可鈴。」


「はぅっ!」

姫、改め可鈴の顔が一瞬で真っ赤になった。


「やっぱり、委員長も圭って呼んだ方が良いか?」


「な!?

わ、私はあんたのことなんか好きじゃないし、今さら名前とか呼ばなくて良いわよ!!」


「なら今まで通り委員長で…」


「それはダメですの!」

可鈴が怒る。


「ダーリン、圭さんの性格を考えてあげてください。」

奈々が言う。



「…。

まったく、難儀な性格だな、圭。」

「な!?

だから、私は名前じゃなくて…」


「本当にか?」

幸大が言う。

「え?」

「名前の呼び方はお前が決めていい。

委員長と呼ぶか、圭と呼ぶか、または別の呼び方か…


お前に任せる。」


幸大が真剣な眼で見つめた。
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