魔法の戦士《bellator》
「ちょっと待ちなさいよ!

そもそも如月さんは幸大のことを、す、すす、好きなの!?」

委員長が言う。

「好きかと聞かれれば解らない。

だが父さんは幸大をいたく気に入ったそうだ。」

「それは関係ないでしょ…」

「それに、まぁ、おそらく嫌いじゃない。

助けてもらったと言うのもあるが、なぜか落ち着かない。」

「落ち着かない?」

委員長が聞き返す。

「落ち着かないとは言っても居づらいわけじゃない。


むしろ近くにいたいんだが、何だかソワソワしてな。

うまく言えないんだが…」


「あの、それはきっと好きってことですの。」

姫が言う。

「いや、しかし、たまに幸大に対し怒りが湧くのだが…


昨日もずっと父さんと話していた幸大を見ていたらイライラしてしまったり…」



「はぁ…。」

委員長が溜め息をつく。


「わかったわ。

幸大、私はその、ハーレムみたいなやつには賛成しないけど、友達としては認めるわ。」


「ありがとな。

ちなみに姫は?」


「私も良いですの。


でも…」

「何かあるのか?」


「姫と言うニックネームは止めてほしいですの。」

「何でいまさら…」


「その、今までは圭もニックネームで、奈々さんよりも近い感じでしたけど…

やっぱり、好きな人には名前で呼んでほしいですの。」
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