大好きな君へ
あたしは思わず大声で叫んでしまった。
凜さんはふふっと笑った。
「ジュリアちゃん、落ち着いて?あなたはまだここにはいちゃいけないわ。」
「…えっ?」
「陸に2回も身近な人を失わせたくないし。
あなたは今なら戻れるわ。あなたも…戻りたいでしょ?」
微笑む凜さんは…とても綺麗だった。
「…はい。戻りたいです。」
「なら行きなさい。ここを真っ直ぐいけば戻れるはずよ♪」
「凜さん…ありがとうございます。」
「…陸を大事にしてあげてね?あの子…かなりジュリアちゃんが好きみたい
だから♪」
「はい!!」
「それじゃぁ…また。」
「…えぇ。頑張ってね!!」
凜さんに背中を押され、歩き始める。
すると…あたしのまわりに光が
溢れだしてきた。