大好きな君へ
そっと目を開けると…
白い天井が見えた。
あたし…戻ってこれたんだね…
凜さん…ありがとう。
ふっと横を見ると…あたしの手を握りながら
陸が寝ていた。
陸の寝顔…かわいい♪
なんて思いながらじっと見ていると…
「…ん?…ジュ…リア?」
「帰ってきたよ?陸!!」
笑ってそう言った。
「…本当に…?夢じゃないよな…?」
そう言った陸がいとおしくて。
あたしは陸の頬に手をおいた。
「…ね?夢じゃないよ?」
「…ジュリアだ…」
陸があたしを抱きしめた。
「全然意識戻んないから…すっげー心配した…
もう戻ってこないんじゃないかって…」
あたしの肩に温かいものが落ちてきた。
陸…泣いてる?
「陸を置いてなんていかないから…大丈夫だよ!!」
「…姉貴もそう言ってた…」
「凜さんも!?」
あたしが思わず言ったら陸がびっくりしてた。
「ジュリア…姉貴の名前なんで知ってんの?
俺、話したっけ?」