内緒の保健室
『蓮…斗?』
「つーか…勝手に妄想すんなよ」『え?』
「俺が絢って奴とくっつくとでも?」
『……』
「俺がそう簡単にお前から離れると思ってんの?」
蓮斗…?
「俺は、好きな奴しかあんまり話さねぇよ」
『……っ?』
「…マジざけんな。お前みたいな奴、初めて見たんだよ。女なんて、いつも俺にベタベタ…うざかった。でもお前だけ違ってて…」
蓮斗はあたしを後ろから抱き締めたまま話しだす。
「気がついたら…離したくなくなってた」
蓮斗?
…あなたは今、どんな顔をしているの?
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